Yahoo!広告には「検索広告(YSA)」と「ディスプレイ広告(YDA)」の2種類があります。
自社の商品やサービスを訴求するために、いずれかのYahoo!広告を活用したいと考える方も多いでしょう。
しかし、Yahoo!広告とGoogle広告の違いや注意点が分からず、導入までに至っていないというケースも少なくありません。
そこで本記事では、Yahoo!広告の主な種類や特徴、おすすめな使用場面などを紹介します。
Yahoo!広告の種類による違いを正しく理解して、その効果を最大限高めていきましょう。
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そもそもYahoo広告って?主な特徴は2つ
Yahoo!広告を広告戦略として取り入れる際は、Yahoo!広告の特徴を正しく理解しておきましょう。
主な特徴としては「Googleに続く高い検索シェア」と「国内随一の幅広いネットワーク」の2つです。
ここでは、それぞれの内容について詳しく解説します。
1.Googleに続く高い検索シェア
海外の検索エンジンシェアの大半は、Googleが占めています。しかし、日本に限ってみれば、その結果は異なります。
Webトラフィック解析を行うウェブサイトの「StatCounter」によると、日本におけるモバイル検索エンジンのシェアは、Googleが「約70%」、Yahoo! が「約26%」。
日本でもGoogleのシェアが高いながらも、Yahooの「26%」という数字は見逃せず、広告戦略に反映させる必要があります。
その方法の1つとしてYahoo!広告を活用し、集客の幅を広げることがおすすめです。
参照: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share
2.国内随一の幅広いネットワーク
Yahoo!広告の特徴として「Yahoo! JAPAN」による、国内随一の幅広いネットワークが挙げられます。
Yahoo! JAPANとは、さまざまなサービスとコンテンツによって高い集客力を誇るポータルサイトの1つです。
数あるコンテンツの中でも、多ジャンルの最新ニュースを取り上げる「Yahoo!ニュース」は、多くのアクセスを集めています。
その他にも、Yahoo!JAPANが運営する国内最大級のネットオークションサイトの「ヤフオク!」などもあり、多くの利用者を誇るサイトです。
このように、高い集客力と関連ネットワークの広さが特徴のYahoo! JAPANで広告を出せるYahoo!広告は、多くのメリットを期待できます。
Yahoo!広告の種類(主に二つ)
Yahoo!広告には「検索広告(YSA)」と「ディスプレイ広告(YDA)」の2種類があり、それぞれYahoo!JAPANやその提携サイト、アプリに対して広告を配信できます。
Yahoo!広告を活用するには、まず2種類の広告について正しく理解する必要があります。
ここからはYahoo!広告の種類とその特徴を解説していきます。
テキストで表示される「検索広告(YSA)」
この検索広告を「リスティング広告」と呼ぶことも多いでしょう。
検索したキーワードに対して、すでに興味や関心を抱いているユーザーに直接アプローチできる点が、検索広告の魅力の1つです。
また、費用は広告がクリックされた度に生じる「クリック課金制」であり、広告の表示だけでは費用が発生しません。
事前に設定した広告の「単価上限」と「品質」によってオークションにかけられ、掲載順位や広告表示の可否が決まります。
弊社クライアント様のリスティング広告の実績事例
弊社は、広告媒体のなかでも「リスティング広告」での運用実績が高いです。
ここでは一例として、とある日用品通販のクライアント様の運用事例をご紹介します。
上記画像は、ECサイトのリスティング広告の運用事例です。
注目していただきたい項目は「ROAS」。
広告費に対してどれだけの売上を達成したかについて表す指標です。計算式は「売上÷広告費×100(%)」で求めることができます。
例えば、売上が300万円に対し、広告費が100万円だった場合は「300÷100×100= 300%」のROASとなります。
こちらのROASですが、7月から「1066%」のROASを達成。
その後も順調にROASが伸びていき、2021年9月には「1339%」を達成しています。
全体的な成果で見ても、広告費に対する売り上げがいずれも「10倍」以上を達成していることが分かりますね。
適切なリスティング広告の配信によって、大幅な売上増加の成功に繋がったといえるでしょう。
画像や動画で表示される「ディスプレイ広告(YDA)」
ディスプレイ広告(YDA)とは、Yahoo! JAPANが提携するWEBサイトやアプリの広告枠に、画像や動画などで表示される広告のことです。
画像や動画以外にも、テキスト形式やバナー形式などでも表示されます。
興味や関心、年齢、性別、地域といった細かなターゲット設定を行えるため、ターゲット層に応じたアプローチが可能です。
また、ディスプレイ広告の課金方式は「クリック課金制」と「インプレッション課金制」「動画再生課金」の3種類があります。
クリック課金制を選択するケースが多いですが、インプレッション課金制によって露出を増やし、認知度のアップつなげるなどの使い方も可能です。
参照:Yahoo!広告ヘルプ
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Yahoo!広告とGoogle広告の7つの違い
Yahoo!広告について理解するうえでは、Google広告の違いについても理解する必要があります。
Yahoo!広告とGoogle広告の主な違いは、次の7つです。
特徴が異なる2つの広告は、目的や商品、サービスなどによって使い分ける必要があります。
それぞれの内容について、詳しくみていきましょう。
1.対象とするユーザー層
Yahoo!広告とGoogle広告の違いに、対象とするユーザー層があります。
Yahooを利用するユーザーは、年齢が「40~60代」、利用端末は「パソコン」のユーザーが比較的多いという特徴があります。
一方で、Googleを利用するユーザーは、比較的若い年齢層が多く、スマートフォンを利用している傾向にあります。
こういったユーザー層の違いを理解し、Yahoo!広告とGoogle広告のどちらを使うべきかを検討してみてください。
2.インプレッションの数
Yahoo!広告の大きな特徴として、画像や動画で表示されるディスプレイ広告において、インプレッション数が圧倒的に多い点が挙げられます。
インプレッション数が多いということは、その分商品やサービスをターゲットにアピールしやすくなります。
よって、広告によって商品やサービスの認知を目的とする場合は、Yahoo!広告の方が優位といえるでしょう。
3.広告掲載面
Yahoo!広告とGoogle広告では、広告を掲載する場所に違いがあります。
一方で、Google広告の場合は、Googleの検索結果や提携サイトに掲載されます。
また、ディスプレイ広告の掲載場所も異なります。
Yahoo!広告の場合はYahoo!ニュースやYahoo!知恵袋、Google広告の検場合はYouTubeやGmail、Google提携サイトなどが配信先です。
配信面の違いを理解して、広告したい商品やサービスに合う広告先を選びましょう。
4.管理画面上におけるマッチタイプの表記方法
両者の広告では、マッチタイプの表記方法が異なります。
マッチタイプの種類は、Yahoo!広告とGoogle広告のいずれも「完全一致」「部分一致」「フレーズ一致(Google広告はインテント マッチ)」の3つです。
5.広告表示オプションの設定項目
Yahoo!広告とGoogle広告では、選択できる広告表示アセット(一般的には広告表示オプション)の設定項目が異なります。
広告表示オプションの変更によって、広告に表示する内容の変更が可能です。
Yahoo!広告では、次の5種類のオプションが搭載されています。
- 電話番号
- クイックリンク
- テキスト補足
- カテゴリー補足
- 画像アセット
一方、Google広告は10種類以上の設定項目があります。
- サイトリンク
- アプリリンク
- クイックリンク
- 住所表示
- メッセージ表示
など、Google公式サイトでは、広告表示オプションに関する詳しいことをチェックできます。
6.広告表示できる文字数
Yahoo!広告とGoogle広告では、2020年8月のYahoo!広告アップデートの実施前は、入稿可能な文字数に違いがありました。
しかし、アップデート後はYahoo!広告とGoogle広告のいずれも広告表示できる文字数は同じです。
例えばリスティング広告の場合、見出しは30文字以内、説明文は90文字以内、パス・ディレクトリは15文字以内と定められています。
ただし、リスティング広告で定められたこれらの文字数は、すべて半角表記での条件です。
全角は2文字、半角は1文字とカウントする点には注意しましょう。
【入稿規定に関する公式サイトの情報】
- 入稿規定(PC・スマートフォン・タブレット)(検索広告):Yahoo!ヘルプ
- テキスト広告について : Google広告 ヘルプ
7.審査にかかる期間
Yahoo!広告とGoogle広告のいずれも、広告を出稿するには事前の審査が必要です。
審査が必要な理由は、ユーザーが品質の高い情報を迅速に得るためです。
広告の内容がユーザーに対して不快感を与えたり、不利益を与えたりしないかをポリシーやガイドラインに沿って審査します。
つまり、この審査を通過できなければ、広告は掲載できません。
この重要な審査に要する期間はそれぞれ異なります。
ただし、時期やタイミングによって期間が前後するため、目安程度として認識しておきましょう。
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Yahoo!広告がおすすめできる5つの利用シチュエーション
Yahoo!広告がおすすめできる利用シチュエーションとして、次の5つが挙げられます。
- 準顕在層に向けて広告を配信したい
- 年齢層の高いターゲットに配信したい
- Google広告の結果が芳しくない
- 安全なサイトに限定して配信したい
- PCユーザーをターゲットに配信したい
Yahoo!広告で出稿する目的は、個人・企業によってそれぞれ異なります。
よって、想定される利用シチュエーションを知ることで、その目的を達成できるかが判断できるでしょう。
ここでは、各利用シチュエーションから、ターゲットとなるユーザーについて考察してみてください。
1.準顕在層に向けて広告を配信したい
過去に検討したものの、導入には至っていない「準顕在層」に向けて広告を配信したい場合においても、Yahoo!広告はおすすめ。
その際はディスプレイ広告の「サーチキーワードターゲティング」が効果的です。
サーチキーワードターゲティングは、以前に特定のキーワードを検索したユーザーに対してのみ、広告を配信できます。
例えば、サーチキーワードターゲティングの設定を「ダイエット 食事」にしたとします。
この場合、「ダイエット 食事」というキーワードで過去に検索したユーザーにのみに、広告が配信されるのです。
準顕在層向けに広告を配信できるサーチキーワードターゲティングは、Yahoo!広告の中でも確度の高い広告といえます
尚、この配信方法は、Googleでも採用されており「キーワードターゲティング」とも呼ばれています。
2.年齢層の高いターゲットに配信したい
ターゲットとするユーザの年齢層が高い場合にも、Yahoo!広告をおすすめします。
前述のとおり、比較的若い層が利用するGoogle広告に比べ、Yahoo!広告の主な利用層は「40~60代」です。
Yahooが年齢層の高い世代に親しまれている理由の1つに、パソコンのデフォルトのホーム画面がYahoo!である点が影響しているといえます。
検索広告で年齢層の高いユーザーに対してアプローチしたい場合は、Yahoo!広告を活用してみてください。
3.Google広告の結果が芳しくない
現在、Google広告を利用しているものの、思った結果が得られていない場合もYahoo!広告をおすすめします。
なぜなら、広告の配信先を変更するだけで、思いがけない広告効果が得られる可能性があるからです。
前述のとおり、Yahoo!広告とGoogle広告では、配信先に違いがあります。
Google広告の場合は、Googleの検索結果や提携サイトにしか広告が配信されません。
しかし、Yahoo!広告の配信先はYahoo! JAPANの検索結果や提携サイト、さらにディスプレイ広告は「Yahoo!ニュース」や「知恵袋」にも配信されます。
そのため、同条件で広告を配信したとしても、配信先の違いから異なる結果が得られることは十分に考えられるでしょう。
4.安全なサイトに限定して配信したい
安全なサイトに限定して広告を配信したい場合もYahoo!広告をおすすめします。
なぜなら、Yahoo!広告のディスプレイ広告に限っては法人サイトやアプリにしか配信されず、危険なコンテンツで広告が表示される可能性が低いからです。
適切な記事やコンテンツがあるサイトに自社の広告が掲載されれば、ブランドイメージの低下につながる危険性があります。
法人サイトやアプリにのみ広告が配信されるYahoo!広告は、広告が与えるブランドイメージの維持にも効果があるのです。
5.PCユーザーをターゲットに配信したい
前述のとおり、Yahoo!のメインユーザーは、パソコンを利用して検索をしている傾向にあります。
そのため、広告で訴求したい商品やサービスがパソコン利用者であると想定する場合は、Yahoo!広告がおすすめです。
利用するデバイスにあわせて広告媒体を変更するだけでも、新規顧客の獲得に費やした1人あたりのコストを示す「CPA」が大きく改善されるケースもあります。
また、BtoB向けの広告である場合は、パソコンを利用したアクセスがさらに増加する傾向にあると考えられます。
Yahoo!広告の利用時に注意すべき点は3つ
Yahoo!広告の利用時に注意すべき点は、次の3つです。
- 管理面で煩雑になりやすい
- 審査が厳しい
- クリック費用が膨らむ可能性がある
Yahoo!広告には一定のルールが定められており、利用時にはいずれのルールも守る必要があります。
また、正しく運用しなければ思った効果を得られない可能性が高いです。
ここでは、Yahoo!広告の注意点について、その詳しい内容をみていきましょう。
1.管理面で煩雑になりやすい
Yahoo!広告の利用時の注意点として、すでにGoogle広告を実施している場合、新たにYahoo広告を開始すると2つの管理画面を触ることになります。
それぞれ見え方や表記が異なる管理画面を同時に管理した結果、ミスなどが多くなるケースも少なくありません。
さらに、Googleアナリティクスなどの分析ツールとYahoo!広告を連携させる場合、Google広告と比べて操作をしづらいと感じるかもしれません。
自社でYahoo!広告を運用する場合は、管理にかかる手間や時間を考慮し、場合によっては外部委託も検討してみてください。
2.審査が厳しい
Yahoo!広告はGoogleリスティング広告に比べて審査が厳しい傾向にあり、審査落ちしやすい点には注意が必要です。
Yahoo!広告は広告文に関して独自のルールを設けており「日本初」「世界初」といった最上級表現は使えません。
また、審査基準は年々厳しくなっており、掲載中の広告が急に止まるといったケースもあります。
審査落ちした理由が分からない場合は「サポートセンターに問い合わせる」「審査に対応してくれる代理店に依頼する」などの対応が必要になるでしょう。
3.クリック費用が膨らむ可能性がある
Yahoo!広告に限った内容ではないものの、思いがけずクリック費用が膨らむ可能性があります。
特に広告のマッチタイプを「部分一致」とした場合、類似するキーワードへの拡張性の高さから、クリック費用が膨らむケースがあります。
また、想定よりも広告予算の上限に速く達するケースがある点にも注意が必要です。
広告の出稿後はクリック数の動向を入念にチェックして、広告費が想定以上に膨らまないようにしましょう。
まとめ
Yahoo!広告は、Yahoo!のサービスや提携サイトに広告を出稿できる広告媒体です。
日本において高い検索シェアを誇るGoogleが提供するGoogle広告と組み合わせて利用することで、より多くのユーザーをカバーできるでしょう。
「Google広告のみを実施している」「これから広告の出稿を始める」という方は、今回ご紹介したYahoo!広告の種類やおすすめの使用シーンを参考にして導入を検討してみてください。