成果報酬型広告のメリット・デメリット、仕組み、アフィリエイトとの違いを解説

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公開日:2024.05.30 / 最終更新日:2024.11.13


成果報酬型広告はリスクの低い広告として注目されています。

Webマーケティング、Web広告の運用には豊富な知識と経験が必要ですが、成果報酬型広告を活用すればリスクを抑えながら実施することが可能となります。

この記事では、成果報酬型広告の特徴やアフィリエイト広告との違い、実際の運用方法、配信メニュー、実施する場合の費用、おすすめのASPや広告代理店について解説します。

成果報酬型広告を検討している企業のマーケティング担当者に向けた実践的な内容ですので、ぜひ参考にしてください!

 

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成果報酬型広告とは

成果報酬型広告は、あらかじめ設定した条件を満たす成果が発生した場合に広告費用が発生する広告形態のことをいいます。

Web広告におけるアフィリエイト広告と意味合いとしてはほぼ同じです。

成果条件には成果地点や承認条件などがあり、成果地点は例えば商品の購入や資料請求、アプリインストールなどの特定のアクションのことをいいます。

承認条件は発生した成果を承認する際の要件をいいます。

成果報酬型広告は成果条件を満たす成果に対してのみ広告費用を支払えばいいため効率がよく、また、成果が発生してからはじめて広告費用がかかるためリスクの低い広告だといえます。

特に自社にWebマーケティング・Web広告に対する知見やノウハウ、リソースがない場合に、成果報酬型広告は大きな助けとなるでしょう。

 

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アフィリエイト広告との違い

成果報酬型広告とアフィリエイト広告はほぼ同じ意味合いとして用いられていますが、厳密には違いがあります。

成果報酬型広告 請求の発生方法が成果報酬形式の全ての広告(アフィリエイト広告を含む)
アフィリエイト広告 メディアと提携して実施する広告

成果報酬型広告

成果報酬型広告は、請求の発生方法が「成果報酬形式」なら全ての広告が成果報酬型広告となります。

これは、間に広告代理店を挟む場合も挟まないで直接メディア側とやりとりする場合も同様です。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告の「アフィリエイト」は、本来は「提携」という意味です。

つまり、メディアと提携して実施する広告を本来はアフィリエイト広告といいます。

ですが、だんだんとアフィリエイト広告の意味合いが変化し、本来の「提携」の意味から、その特徴である「成果報酬型」を指すような意味合いに変化していきました。

なお、アフィリエイト広告では、基本的にASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)という広告主とメディアをつなぐ会社が間に入り広告を掲載します。

成果報酬型広告の運用方法

成果報酬型広告の運用方法は、大きく分けて「自社で運用する方法」と「広告代理店を間に入れる方法」の2種類があります。

自社で運用する

先ほども述べた通り、成果報酬型広告は、広告代理店やASPを間に挟まなくても成果報酬型の請求形式なら成果報酬型広告となります。

自社で直接成果報酬型広告を実施する場合、広告主とメディア側が直接契約して配信することもあれば、ASPを利用して実施することもあります。

広告代理店に依頼する

広告代理店に依頼する場合、専業のアフィリエイト代理店を利用するか、それともアドアフィリエイトに特化した代理店を利用するか大きく分けて2通りに大別されます。

アフィリエイト代理店

アフィリエイト代理店は、アフィリエイト広告の運用代行を行う広告代理店です。

基本的には代理店経由で複数のASPにつなぎアフィリエイトを実施します。

自社運用ではカバーしきれないSEOサイトやポイントサイト、アドアフィリエイト運用(成果報酬型での運用型広告の出稿)を行うメディアなどにつないでもらうことができます。

また、アフィリエイト代理店が、自らアドアフィリエイト運用を行うこともあります。

アドアフィリエイト代理店

成果報酬型形式で運用型広告などを配信する代理店です。

アドアフィリエイト運用を行うメディアにつなぐことに特化した代理店で、中には自社でアドアフィリエイトの運用を行っていることもあります。

リスティング広告、ディスプレイ広告、その他アドネットワーク広告などを駆使して広告配信を行いますが、中にはLPを自社で制作する代理店もあります。

基本的には自社で広告の成果計測ツールを保有しています。

その他代理店

上記以外にも、成果報酬型の費用体系でさまざまな集客を行う代理店が存在します。

成果報酬型広告の配信メニュー

ここからは成果報酬型広告の配信メニューを紹介します。

今回は特にアフィリエイト広告を例に説明します。

SEOメディア 検索エンジン経由の流入がメインのメディア
インフルエンサー SNS媒体で強い影響力のあるインフルエンサー
ポイントサイト いわゆるポイ活サイト
メール メルマガ読者を抱える会社のメルマガで一斉配信
アドアフィリエイト Google広告、Yahoo!広告、Meta広告などに出稿し配信

SEOメディア

GoogleやYahoo!などの検索エンジン経由の流入がメインのメディアをSEOメディアといいます。

SEOメディアは、ユーザーが主体的に情報を調べている際に表示されるサイトですので、SEOメディア経由で発生した成果は質が高い傾向にあります。

なお、最近はGoogleのコアアルゴリズムアップデートの影響でSEOメディアの盛衰が激しい状況です。

インフルエンサー

InstagramやX(旧Twitter)などのSNS媒体で強い影響力のあるインフルエンサーに、成果報酬型で自社の商品・サービスの紹介を依頼します。

有力なインフルエンサーと提携できれば、多くの成果発生が期待できます。

ポイントサイト

お小遣い稼ぎができるポイ活サイトに自社の商品・サービスを掲載します。

ポイント獲得目的で商品・サービスを利用するユーザーが多いため、LTV(ライフタイムバリュー)が低いユーザーが多い傾向にあります。

メール

多くのメルマガ読者を抱える会社に成果報酬型でメルマガ配信を依頼することができます。

一回のメール配信で多くの成果が発生する可能性があります。

アドアフィリエイト

メディアが自らGoogle広告、Yahoo!広告、Meta広告などに出稿し、成果が発生した場合にのみ成果報酬を請求する広告運用形態をアドアフィリエイトといいます。

ときには数百〜数千件の成果が発生する可能性がありますが、獲得できるユーザーの質はそこまで高くないことが多く、LTVが低下する恐れがあります。

成果報酬型広告の費用相場

ASPの費用相場

ASPの費用の相場は次の通りです。

初期費用 0〜5万円程度
月額費用 0〜5万円程度
成果報酬費用 メディア報酬の30%程度

無料ASPの場合には初期費用・月額費用ともにかかりません。

一方、有料ASPは初期費用・月額費用がかかりますが、その分有力なメディアを抱えている可能性が高いです。

なお、ASPの手数料はメディア報酬の30%程度が相場です。

代理店の費用相場

代理店の費用の相場は次の通りです。

初期費用 各代理店・商材により異なる
月額費用 0〜50万円程度
成果報酬費用 各代理店・商材により異なる

代理店や依頼する商材によって費用は大きく変わります。

成果報酬の業界別費用相場

参考までに、美容、健康食品、サプリメントの費用相場の例を記載します。

特に美容系は1万円以上の成果報酬でないとアフィリエイト広告の実施が厳しいことが多く、単価が高騰しています。

美容(コスメ) 1,000円〜20,000円程度
健康食品 1,000円〜8,000円程度
サプリメント 1,000〜10,000円程度

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成果報酬型広告のメリット

ここからは、成果報酬型広告のメリットを紹介します。

  • 無駄な広告費用が発生しない
  • 社内リソースを使うことなく運用できる
  • Webマーケティング・Web広告の幅が広がる
  • 費用対効果の分析が容易
  • 【代理店に依頼する場合】プロに運用を任せられる

無駄な広告費用が発生しない

成果報酬型広告は、発生した成果に対してのみ費用がかかるため、無駄な広告費用が発生しません。

運用型広告の場合、先に広告費用をかけても成果が出るかどうかはわかりませんので、その点、成果報酬型広告はリスクの低い広告であるといえます。

社内リソースを使うことなく運用できる

成果報酬型広告は、社内でリソースやノウハウがなくても委託先の代理店・メディアが運用を行います。

そのため、企業にとっては取り組みやすい広告であるといえます。

また、ときには広告に必要なLPやバナー、広告文などの制作も含め依頼できることもあり、自社のリソースを極力抑えながら運用できるメリットがあります。

Webマーケティング・Web広告の幅が広がる

自社ですでにWebマーケティングを行っており、複数の広告媒体の配信を行なっている場合、さらに別の広告媒体の出稿も試してみたいときには成果報酬型広告が便利です。

成果報酬型広告を行うことで新たな広告媒体で出稿が行われる可能性があり、Webマーケティング・Web広告のプロモーションの幅が広がるメリットがあります。

費用対効果の分析が容易

通常の広告配信のように運用手数料などの費用が広告費に含まれず、成果に対して一定の成果報酬が決まっているため、費用対効果の分析がしやすいメリットがあります。

【代理店に依頼する場合】プロに運用を任せられる

運用のプロに広告配信を依頼できるため、自社で広告運用を行うよりも低コストで効率よく運用できる可能性があります。

成果報酬型広告のデメリット

成果報酬型広告を実施する場合、自社で配信するよりもCPAが高くなる可能性や、成果の質が低くなる可能性があり注意が必要です。

  • 成果報酬が高くなる可能性がある
  • 成果の質が悪化する可能性がある
  • 各種法規制に抵触するリスクがある
  • 予算がコントロールしづらい
  • 成果報酬相場が高騰しているジャンルが多い
  • 獲得できるメディアが常に変わる
  • 【アフィリエイト広告】効果が出るまでに時間がかかる
  • 【アフィリエイト広告】工数がかかる
  • 【アフィリエイト広告】AI等による自動化が困難

成果報酬が高くなる可能性がある

単価の高い商品や成果地点が深い場合など、コンバージョンが発生するまでのハードルが高い場合には、成果報酬を高くしたり成果地点を浅く設定したりしないと成果報酬型広告を実施できない可能性が高いです。

そのため、高額商品の場合にはオファーを変更したり、成果地点が深い場合には浅い成果地点に変更する必要があります。

成果の質が悪化する可能性がある

成果報酬型広告を委託された代理店やメディアは、成果が発生しないことには利益を上げることができないため、成果発生が至上命題となり、強い表現を用いたりしてユーザーの獲得を行う傾向があります。

その結果として、発生した成果の質が低く、LTVが低下する恐れがあります。

成果報酬型広告経由で発生した成果については、その質を継続的にモニタリングすることが大切です。

各種法規制に抵触するリスクがある

先ほども述べた通り、成果報酬型広告の場合、成果を発生させるために際どい広告表現が行われる可能性があります。

また、間に複数の代理店やメディアを挟むことがあるため、どのような広告表現が行われているかコントロールが行き届かず、景表法や薬機法、金融関連法などの各種法規制に抵触する恐れがあります。

予算がコントロールしづらい

成果報酬型広告は、どれぐらいの成果が発生するのかが事前に読みづらく、意図せぬ件数の成果が発生する可能性があります。

また、自社で広告を配信する場合と異なり、即時に広告配信を停止することが難しく、停止を依頼してから数日間広告の配信が続けられる可能性があります。

成果報酬型広告のこのような’コントロールしづらい’特徴を理解し運用を行うことが大切です。

なお、あらかじめ獲得上限数を設定しておくことができることも多いため、上限を設定しておくのが無難です。

成果報酬相場が高騰しているジャンルが多い

競合の参入やGoogleのコアアルゴリズムアップデート、各広告媒体の広告ポリシー強化、各種法規制の強化等の影響により、成果報酬の相場が高騰しているジャンルが多い傾向にあります。

例えば美容ジャンルでは、成果報酬で1万円以上を出さないと実施すらできないことが多い状況です。

獲得できるメディアが常に変わる

先ほど同様、市場変化等の影響により、成果報酬型広告で獲得できるメディアは常に変わり続けています。

例えば最近ではインフルエンサーやYouTuberなどの活用が主流となっています。

常に最新の情報を追い求めることが大切です。

【アフィリエイト広告】効果が出るまでに時間がかかる

アフィリエイト広告を実施する場合には、その効果が得られるまでに最低でも3〜6ヶ月ほどの時間がかかります。

理由としては、SEOメディアなどに掲載アプローチを行い、記事を執筆し、掲載が完了するまでにどうしても3〜6ヶ月ほどの期間がかかってしまうためです。

効果が出るまでに時間がかかることを頭に入れておきましょう。

【アフィリエイト広告】工数がかかる

成果報酬型広告の中でもアフィリエイト広告を実施する場合、しっかりと運用しないとなかなか成果は伸びません。

成果を伸ばすためには専任のスタッフをアサインし運用する必要がありますが、その分工数がかかってしまいます。

アフィリエイト広告でしっかりと成果を伸ばそうと思ったら工数がかかることを頭に入れておきましょう。

【アフィリエイト広告】AI等による自動化が困難

アフィリエイト広告の運用は、AI等による自動化率が低く、人の手による作業が多い傾向にあります。

アフィリエイト広告は効率化が遅れており、工数のかかる広告であるといえます。

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成果報酬型広告を出稿するまでの流れ

実際に成果報酬型広告を出稿するためには、どのような手順を踏めばいいのでしょうか?

ここからは成果報酬型広告を出稿するまでの流れをアフィリエイト広告を例に説明します。

  • 【ステップ1】代理店に依頼するか検討する
  • 【ステップ2】競合調査を行う
  • 【ステップ3】オファーを決める
  • 【ステップ4】上限獲得単価等の算出
  • 【ステップ5】どのようなメディアに出稿するかの調査
  • 【ステップ6】ASPの利用を検討
  • 【ステップ7】バナーやLP等の制作
  • 【ステップ8】各ASP、メディアへの入稿
  • 【ステップ9】開始

【ステップ1】代理店に依頼するか検討する

成果報酬型広告を実施することが決まった場合にまずはじめに検討すべきことは「代理店に依頼するか、それとも自社で運用するか」です。

その際、自社に広告運用を行うリソースがあるか、成果報酬を支払って運用を委託することに問題がないかを検討します。

代理店に任せることが決定した場合、1社だけでなく複数の会社と打ち合わせを行い、自社と相性のいい代理店を選定しましょう。

【ステップ2】競合調査を行う

続けて競合他社の出稿状況を調査しましょう。

まずはGoogleなどの検索エンジンでキーワード検索し、リスティング広告が出稿されているか(アフィリエイトサイトの出稿も含め)、SEOメディアにアフィリエイト広告が掲載されているかなどを確認します。

アフィリエイト広告が掲載されている場合には、どのASP経由で掲載されているかを調査します。

可能ならASPのアフィリエイター管理画面で、競合の成果報酬やオファー、LPなどの情報を収集してみましょう。

以下はアフィリエイトASPのA8の管理画面内の案件情報の例です。

参照:A8.net

【ステップ3】オファーを決める

競合調査の結果をもとに、自社の商品・サービスのオファーを決定します。

例えば化粧品の場合には「トライアル化粧品」をオファーとしたり、高額商材の場合には「資料請求」をオファーにすることが考えられます。

見込客にとってハードルが低く感じるオファーを設定することがポイントです。

【ステップ4】上限獲得単価等の算出

自社商品のLTVを算出し、そのLTVに自社の希望する利益を上乗せし、上限獲得単価と理想の獲得単価を算出します。

その単価をもとに成果報酬を決定しましょう。

また、承認却下条件、獲得上限数の決定も同時に行います。

【ステップ5】どのようなメディアに出稿するかの調査

アフィリエイト広告を出稿するにあたり、どのようなメディアに広告を掲載するかを調査します。

その際、ステップ2で行った競合調査の結果を参考にすると便利です。

また、自社商品と関連のあるキーワードで検索を行い、自社商品の広告を掲載してくれそうなメディアを一覧でまとめておくといいでしょう。

メディアのリストアップ方法や掲載アプローチ方法(リクルーティング)については以下の記事で詳細に説明していますのであわせてご確認ください。

【ステップ6】ASPの利用を検討

アフィリエイトをASPを利用して実施するのか、それとも自社で直接提携するのか検討します。

ASPを利用する場合、どのASPを利用するか選定を行う必要がありますが、各ASPに想定発生件数などをヒアリングし、その結果をもとに選定するといいでしょう。

また、ASPを利用せずメディアと直接提携する場合、計測システムをどうするか(自社で計測システムを導入するか)も検討します。

【ステップ7】バナーやLP等の制作

アフィリエイト広告を出稿する上で必要になるバナーやLP等の制作を行います。

一度制作して終わりではなく、継続的に修正を繰り返しブラッシュアップすることが大切です。

【ステップ8】各ASP、メディアへの入稿

全ての準備が整ったら、各ASP、メディアへ広告の入稿を行います。

【ステップ9】開始

入稿が終わり次第、掲載が開始されます。

開始してからは、主体的にメディアの開拓を行い、自社の広告の掲載を積極的に押し進めましょう。

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成果報酬型広告を出稿する際に気をつけるべき11のポイント

次の11のポイントに注意しながら成果報酬型広告の出稿を行いましょう。

  • 自社商材との相性を確認する
  • 代理店に依頼するか検討する
  • 競合調査を行う
  • 広告の出稿方法を確認する
  • オファーを決める
  • 適切なCPAを設定する
  • 想定広告費用を検討する
  • 適切な承認・却下条件を設定する
  • ASPの利用を検討する
  • 広告代理店の実績を確認する
  • 契約条件を確認する

自社商材との相性を確認する

成果報酬型広告には相性があります。

例えば単価の高い商材や定期購入型の商材は、獲得ができても獲得件数が少なかったり成果報酬が高くなったりする恐れがあります。

一方、資料請求や問い合わせなどのリード系の商材とは相性がいい傾向があります。

以下に相性に良い商材を列挙します。

  • 来店予約系(美容クリニック、脱毛クリニック、ジムなどの無料カウンセリング予約など)
  • 人材系(転職サイトへの会員登録など)
  • 金融系(銀行・証券会社の口座開設、資料請求、クレジットカード発券など)
  • 宅食系(資料請求など)

代理店に依頼するか検討する

成果報酬型広告を実施する前に、代理店に依頼するか、それとも自社で直接メディアとやりとりをするか検討しましょう。

その際、自社に運用リソースがあるのか、代理店手数料を支払うことに問題ないかなどを確認しましょう。

仮に代理店に依頼することが決定した場合には、1社だけでなく複数の会社と打ち合わせを行い、自社と相性のいい代理店を選定しましょう。

競合調査を行う

運用の全てを代理店やメディアに丸投げするのではなく、自社でも競合調査を行ない、競合の出稿状況、LPやバナーなどのクリエイティブ、成果報酬の単価感などを把握するようにしましょう。

広告の出稿方法を確認する

どのメディアに出稿するのか、SEOサイトか、ポイントサイトか、それともアド運用かなどの出稿方法を確認しましょう。

SEOサイトへの出稿は比較的リスクが低いですが、アド運用やポイントサイトを利用する場合、件数は伸びますが獲得できるユーザーの質が低い可能性があるため注意が必要です。

オファーを決める

どのようなオファーを提供するかも、成果を伸ばす上で重要です。

いきなり本商品を販売するのではなく、例えば低価格のトライアル商品を提供したり、買い切りではなく定期購入で販売したりと、消費者が行動を起こす際のハードルを下げるようなオファーを設定することが大切です。

適切なCPAを設定する

成果報酬型広告を実施する際、必ず自社の利益が取れるCPA(成果報酬金額)を設定し実施するようにしましょう。

CPAを算出する際、まずはLTV(ライフタイムバリュー)の算定を行い、次にどれぐらいの利益を取るかを決め、そこから逆算する形でCPAを設定します。

また、成果地点が資料請求やセミナー登録などの場合には、各商談ステップごとの引き上げ率をもとにCPAを設定します。

想定広告費用を検討する

成果報酬型広告では、当初想定していたよりも多くの成果が発生し、想定を大幅に超える広告費用が発生してしまう可能性があります。

例えばCPA1万円の商材で1,000件の成果が発生した場合には、1,000万円の広告費用を支払わなくてはいけません。

発生する成果数が読みづらいことは成果報酬型広告特有の問題であるといえます。

ですが、事前に想定発生件数を見積もることは難しいため、万が一発生件数が増えても大丈夫なように上限発生件数を設けておくことが大切です。

適切な承認・却下条件を設定する

成果報酬型広告経由で発生した成果は、いたずらや重複注文を除いて全承認になることが多いです。

ですが、自社の利益にならない成果に対して広告費を支払うことは無駄ですので、適切な承認・却下条件を設定することが大切です。

代理店側から提示された条件を全て鵜呑みにするのではなく、自社できちんと承認・却下条件を決めるようにしましょう。

ASPの利用を検討する

アフィリエイト広告を実施する場合には、ASPを利用するのか、それともメディアと直接つながっている対応するのかを検討する必要があります。

ASPを利用するならどのASPを開設するのか、また、メディアと直接つながる場合には成果計測システムをどうするのか、こういった問題を綺麗に整理する必要があります。

広告代理店の実績を確認する

成果報酬型広告を出稿する際には、広告代理店の実績を必ず確認しましょう。

運用経験の浅い代理店に依頼すると、思ったほど成果が上がらないことや、成果の質が低くなる恐れがあります。

有力な代理店を選定する上では、どの業界、どの商材で運用実績があり、具体的にどれぐらいの実績が上がっているのかをしっかりと確認しましょう。

契約条件を確認する

契約条件の確認も重要なポイントです。

特に契約期間や獲得上限の設定が重要です。

成果が上がらない場合にはすぐに運用を終了できるよう契約期間は短めに設定し、予期せぬ予算超過を防ぐため獲得上限の設定を行いましょう。

おすすめの成果報酬型広告のASP・広告代理店

最後に、おすすめの成果報酬型広告のASP・広告代理店を紹介します。

ASP

A8.net(エーハチネット)

株式会社ファンコミュニケーションズが運営する「A8.net(エーハチネット)」は国内最大規模のASPです。

広告主は22,000社以上、登録サイトは300万を超えます。

アフィリエイターが多く広告掲載先が豊富にあるため、非常に有力なASPであるといえます。

アフィリエイト広告を実施するならまず初めに開設を検討すべきASPです。

固定費用がかかりますが、その費用以上の効果が期待できるASPです。

 

 

Value Commerce(バリューコマース)

バリューコマース株式会社が運営する「Value Commerce(バリューコマース)」は、日本初のアフィリエイトASPです。

特徴としては「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」などの大規模ECサイトの広告主が多い点があげられます。

バリューコマースはYahoo!の関連企業であるため特にYahoo!関連の独占案件が多く、他のASPにはないアフィリエイターが登録している可能性があります。

初期費用と月額費用がかかる有料ASPです。

 

 

もしもアフィリエイト

株式会社もしもが運営する「もしもアフィリエイト」は、初期費用・月額費用が無料でありながら、管理画面からメディアへ直接アプローチできる機能が充実しています。

メディア登録数は70万以上で、インスタグラマーやYouTuberの登録も8,000人超と増加中です。

また、提携中のメディアへは月10回まで無料でメルマガ配信が可能です。

日本アフィリエイト協議会の理事も務めており、業界の健全化にも注力しています。

 

 

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広告代理店

株式会社シード

アフィリエイト広告に特化したWebマーケティング会社である株式会社シードは、2005年の創業以来、業界で22年以上の運用コンサル経験を誇ります。

最大の強みは豊富なノウハウと徹底的にやりきる文化です。

全ての運用内容を可視化し、クライアントのKGIやKPI達成に全力を尽くします。

さらに、社内の制作チームがLPやバナーの最適化を行います。

 

 

株式会社イーナ

株式会社イーナは、アフィリエイト広告の計画から実行、検証、改善までを一括でサポートする総合代理店です。

自社サイトで培ったノウハウを活用し、精度の高い運用を提供します。

また、リスティング広告やSNS広告にも対応しており、広告運用全般を依頼可能です。

 

 

株式会社GIG

株式会社GIGは、商品やサービスの特性に合わせて、メディアの開拓、条件交渉、施策の企画立案を全て代行します。

社内に開発チームがあるため、基幹システムとの連携も可能です。

また、完全成果報酬で運用代行を行っている点も魅力的です。

 

 

まとめ

この記事では、成果報酬型広告について解説してきました。

成果報酬型広告はリスクが低く取り組みやすい広告ですので、この記事の内容を参考にチャレンジしてみてください。

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