アフィリエイトのEPCや承認率とは?計算方法や目安を広告主目線で解説

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公開日:2024.01.20 / 最終更新日:2024.10.23


EPCはアフィリエイターがアフィリエイト広告を掲載する際に判断材料として利用する非常に重要な指標です。

この記事では、アフィリエイト広告におけるEPCを「広告主目線」で詳細に解説します。

ぜひ最後までご覧ください。

 

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EPCとは?

EPCとは

EPCは「Earning Per Click」の略で、広告1クリックあたりの期待収益のことをいいます。

アフィリエイターがどのアフィリエイト広告を掲載するかを判断する際の重要な指標として利用されています。

EPCの計算式はこちらです。

EPC = アフィリエイト報酬 ÷ クリック数

例として、以下2つのアフィリエイト広告を使ってEPCを算出してみましょう。

広告 アフィリエイト報酬 クリック数
広告A 10,000円 10
広告B 30,000円 500

この場合、それぞれのEPCを求めると以下のようになります。

広告AのEPC:10,000円(報酬) ÷ 10(クリック数) = 1,000
広告BのEPC:30,000円(報酬) ÷ 500(クリック数) = 600

一見するとアフィリエイト報酬の多い広告Bの方が収益性が高く見えますが、EPCに直すと、実は広告Aの方が期待収益が高いことがわかります。

このように、アフィリエイト広告では単に報酬の高さだけではなくEPCも考慮に入れることが大切です。

広告主サイドで考えると、競合他社と比べて自社のEPCがどれぐらいで推移しているかを定期的にチェックすることが望ましいでしょう。

なお、EPCはアフィリエイト報酬の「発生ベース」で考えるか、それとも「確定(承認)ベース」で考えるかで意味合いが大きく変わります。

以下が発生ベースと承認ベースのEPCの比較表です。

EPC 考え方 計算式
発生ベースのEPC 成果承認の発生ベースのアフィリエイト報酬をもとに算出したEPC アフィリエイト発生報酬 ÷ クリック数
確定ベースのEPC 成果承認の確定ベースのアフィリエイト報酬をもとに算出したEPC アフィリエイト確定報酬 ÷ クリック数

発生ベースのEPC

発生ベースのEPCは、成果承認前の発生ベースのアフィリエイト報酬をもとに算出したEPCです。

計算式は以下で求められます。

アフィリエイト発生報酬 ÷ クリック数

成果承認前の発生報酬をもとに算出された数値ですので、その後の成果承認率が低いと実際のEPC(確定ベースのEPC)は低くなります。

そのため、発生ベースのEPCはあくまで目安として考えるの無難です。

可能なら承認率も考慮に入れた確定ベースのEPCで判断するようにしましょう。

なお、ASPによっては発生ベースでしかEPCを確認できないこともありますので注意しましょう。

確定ベースのEPC

成果承認後の確定ベースのアフィリエイト報酬をもとに算出したEPCのことをいいます。

発生ベースのEPCに承認率をかけることで求めることができます。

計算式は次の通りです。

アフィリエイト確定報酬 ÷ クリック数 = 発生ベースのEPC× 承認率

発生ベースのEPCと比べてより実態を反映したEPCであるといえます。

承認率とは

アフィリエイトにおける承認率は、アフィリエイト広告で発生した成果が広告主に承認された割合をいいます。

例として、以下2つのアフィリエイト広告を使って承認率を算出してみます。

広告 成果発生件数 承認件数
広告A 100件 50件
広告B 100件 10件

この場合、それぞれの承認率を求めると次のようになります。

広告Aの承認率:50件 ÷ 100件 = 50%
広告Bの承認率:10件 ÷ 100件 = 10%

アフィリエイターにとっては、成果の発生件数を最大化することはもちろん大切ですが、その成果が承認されないことには報酬を得ることはできません。

そのため、承認率についてもEPCと同じぐらいにアフィリエイターは意識しています。

承認率を上げることで広告主の収益を圧迫してしまっては本末転倒ですが、競合他社と比べて極端に承認率が低いとアフィリエイター側から広告掲載を敬遠されてしまいますので、最低限、類似商材の承認率は確認する習慣をつけておくといいでしょう。

広告主にとってのEPCの意味

広告主にとってのEPCは、自社のアフィリエイト広告が、アフィリエイターから見たときに競合他社の広告と比べてどれぐらい魅力的に見えているかを判断する重要な指標です。

アフィリエイターは自身の収益を最大化するアフィリエイト広告を掲載をしますので、同じジャンルのアフィリエイト広告の中で迷った時には、よりEPCの高い方の広告を選択します。

広告主は、単にアフィリエイトの報酬単価を高めるだけでなく、EPCを高めることも意識してアフィリエイト広告を実施することが重要だといえます。

定期的に自社のEPCを他社のEPCと比較する体制を整えましょう。

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広告主がEPCを改善する3つの方法

ここからは、広告主がEPCを改善する方法を3つ紹介します。

確定ベースのEPCは次の計算式で求められました。

確定ベースのEPC = アフィリエイト確定報酬 ÷ クリック数

「アフィリエイト確定報酬」は「アフィリエイト発生報酬 × 承認率」に分解でき、さらに「アフィリエイト発生報酬」は「CV数 × アフィリエイト報酬単価」ですので、アフィリエイト確定報酬は「CV数 × アフィリエイト報酬単価 × 承認率 ÷ クリック数」で求められることがわかります。

さらに、CV数は「クリック数 × CVR」に分解できますので、上記の計算式は「クリック数 × CVR × アフィリエイト報酬単価 × 承認率 ÷ クリック数」となります。

最後にクリック数を約分すると以下の計算式が求められます。

確定ベースのEPC = CVR × アフィリエイト報酬単価 × 承認率

つまり、確定ベースのEPCを高めるためには、CVRを上げるか、アフィリエイト報酬単価を上げるか、承認率を上げるかの3つの方法があることがわかります。

EPCを高める方法を表にまとめたものがこちらです。

CVRを上げる オファーの変更やLPの改善、期間限定クーポンなど
アフィリエイト報酬単価を上げる 報酬単価の引き上げ
承認率を上げる 承認条件の緩和、ワンタグの導入、オファーの変更など

ここから3つの方法を詳細に解説します。

【方法1】CVRを上げる

CVRを上げる方法としては、例えばオファーそのものの見直しを行ったり、LPO(LP最適化)を行ったり、期間限定クーポンなどを配布する方法が考えられます。

また、バナーの見直しも有効でしょう。

バナーやLPを制作して終わりではなく、常にPDCAを回してCVRを高めるアクションを継続することが大切です。

【方法2】アフィリエイト報酬単価を上げる

やみくもに報酬単価を上げることはおすすめできませんが、競合他社の報酬単価を確認し、自社の単価が低いようなら引き上げる対応も検討しましょう。

ときには自社の利幅を削ってでもあえて高めの報酬単価を設定する必要があるかもしれません。

他社の報酬単価を調査する際には、ASPの担当者からヒアリングする方法もありますし、ASPにアフィリエイターとして登録し、他社の広告プログラムを確認する方法もあります。

以下はA8.netのアフィリエイター向け管理画面の例です。

参照:A8.net

【方法3】承認率を上げる

承認率を上げる方法としては、大きく2つが考えられます。

承認・却下条件を見直す 他社と比べて承認・却下条件が厳しすぎることがないかを確認し、厳しすぎた場合には緩和を検討
ワンタグを導入する 重複成果を自動でカットすることで承認率を上げる

承認・却下条件を見直す

自社の承認・却下条件が他社と比べて厳しすぎることがないかを確認します。

厳しすぎた場合には緩和を検討します。

なお、条件周りについてはASPの担当者に相談してもいいですし、ASPにアフィリエイターとして登録し、他社の広告プログラムを確認する方法もあります。

以下はA8.netのアフィリエイター向け管理画面の例です。

参照:A8.net

ワンタグを導入する

複数のASPを開設している場合には、以下の図のように、重複した成果が複数ASPで同時に上がっている可能性があります。

同時に複数のASPで成果が発生してしまうと、その分、成果の否認数が増えてしまうため、承認率が低くなります。

そこで、重複成果を自動でカットするワンタグを導入することで、複数のASPで同一の成果が上がらないようになり否認数が減少し、承認率を上げることができます。

複数のASPを開設している場合にはワンタグ導入は必須だといえますので、導入していない企業はアフィリエイト代理店等に相談の上、導入を検討しましょう。

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EPCの目安・具体例

ここからは、業界ジャンルごとのEPCの目安を紹介します。

以下はA8.netで確認したEPCです。(2024年1月現在)

英会話教室 10.6〜338.6
クレジットカード 5.9〜6761.7
食品EC 0.1〜597.7
アパレルEC 0.5〜117.3

業界ジャンルによってEPCは大きく異なります。

特にクレジットカードのEPCは最大で約6,000円となり、非常に収益性が高いことが伺えます。

一方、アパレル系はEPCが低調なことがわかります。

EPCはASPの管理画面から確認できますので、ぜひ実践してみてください。

主要ASPにおけるEPCの確認方法

最後に、主要ASPでのEPCの確認方法を紹介します。

ASP名 EPCの確認可否 EPCを確認するための条件
A8.net 誰でも可
Value Commerce 誰でも可
もしもアフィリエイト 条件付き
afb 月間約10万円ほどの報酬単価

A8.net

A8.netでは、アフィリエイターなら誰でもEPCを確認することができます。

なお、記載されているEPCは発生ベースですが、確定率(承認率)が記載されていますので、EPCに確定率をかけることで確定ベースのEPCを算出可能です。

参照:A8.net

Value Commerce(バリューコマース)

Value Commerceでもアフィリエイターなら誰でもEPCを確認することができます。

記載されているEPCは発生ベースですが、確定率(承認率)が記載されていますので、EPCに確定率をかけることで確定ベースのEPCを算出可能です。

 

参照:Value Commerce

もしもアフィリエイト

もしもアフィリエイトでは、月間承認金額が11,000円以上の場合にEPCが確認できるようになっています。

参照:もしもアフィリエイト

afb

afbの場合、メディアランクがゴールド以上(直近過去3カ月合計報酬額が10万円以上〜30万円未満)からEPCが確認できます。

参照:afb

アフィリエイト広告の代理店に依頼することも視野に

EPCを考慮に入れてアフィリエイト広告を実施することは非常に重要ですが、自社で全てのアフィリエイト業務を行うことが難しいことも多いでしょう。

そんな時には、アフィリエイト広告の運用代行を行う代理店に依頼することも視野に入れましょう。

アフィリエイト運用に強い株式会社シード

弊社株式会社シードは、アフィリエイト広告の運用代行に特化したWeb広告代理店です。

アフィリエイト広告の運用代行サービスを2005年に開始し、多くの実績を上げています。

アフィリエイト広告をASPに登録しただけでは、なかなか成果は発生しません。

成果が出るための戦略を練ることが大切です。

もちろんステマ規制に対応したアフィリエイトサイトのチェック作業にも対応可能です。

 

まとめ

今回はEPCについて説明してきました。

EPCがいかにアフィリエイターと広告主にとって重要な指標であるかがお分かりいただけたと思います。

EPCを考慮に入れてアフィリエイト広告の運用を行ってみてくださいね。

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