アフィリエイトの不正とは?よくある手口と広告主が取るべき対策を本気で解説

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公開日:2024.12.06 / 最終更新日:2024.12.18


アフィリエイト広告は成果報酬型の広告のため、リスクが低く費用対効果の高い広告として多くの企業が利用しています。

ですが、最近ではアフィリエイト広告を用いた不正行為の増加しており、広告主が損失を被る恐れがあります。

アフィリエイト広告の不正の手口を知り、事前に対策を行うことで不正から自社を守ることができます。

この記事では、アフィリエイトの不正の手口や対策、おすすめの不正検知ツールについて紹介します。

 

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4『アフィリエイト広告の運用方法3選』:成果を最大化する運用方法を紹介
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アフィリエイト広告で不正が起きる理由

そもそもなぜアフィリエイト広告で不正が起きるのでしょうか?

主な理由は以下の2つあります。

  • 広告主による管理が行き届きにくい
  • アフィリエイトリンクを悪用できる

広告主による管理が行き届きにくい

アフィリエイト広告で不正が発生しやすい理由の1つは、広告主がすべての広告を直接管理できない仕組みそのものにあります。

アフィリエイト広告では、ASPを通じて広告を出稿し、アフィリエイター(メディア)が自分で記事を作成し掲載します。

見込み客→認知→メディア(比較サイト、ロコミサイト、ブログ、ポイントサイト、SNS)→購入/申込(成果の発生)→広告主

アフィリエイターがどのような記事を作成するかを広告主が全て確認することは難しく、また、広告主とアフィリエイターとの間にASPを挟んでいるためコントロールしづらい問題点があります。

広告主による管理を強化するためには、提携するアフィリエイターの選定を厳格化することに加えて、ASPと緊密に連携しアフィリエイターの掲載面をこまめに確認することが重要です。

不正のリスクを最小限に抑えるためには、運用体制の見直しが欠かせません。

アフィリエイトリンクを悪用できる

アフィリエイトリンクの仕組みが悪用されやすい点も不正が発生しやすい理由の1つです。

アフィリエイトリンクを経由して成果が発生すれば報酬を得られるという仕組み上、リンクがクリックされてから成果が発生するまでの過程が不透明になりがちです。

成果が発生するまでの過程が”ブラックボックス化”することが、不正を誘発する原因となっています。

例えば、悪意のあるアフィリエイターが不正ツールを使用して架空のクリックを発生させたり、正規のユーザーになりすまして虚偽の成果を発生させることがあります。また、Cookieの書き換えや、他のアフィリエイターの成果を横取りする手口も報告されています。

アフィリエイトリンクの仕組みが悪用される可能性があることを前提に、アフィリエイト広告の運用を行うことが大切です。

 

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アフィリエイトでの不正の手口

ここからは、アフィリエイトでの実際の不正の手口を4つご紹介します。

  • 【不正レベル★】リスティング出稿違反を行う
  • 【不正レベル★】禁止されている自己アフィリエイトを行う
  • 【不正レベル★★】架空の情報や他人の情報で注文する
  • 【不正レベル★★★】アフィリエイト報酬確定後にキャンセルや返品などを行う

【不正レベル★】リスティング出稿違反を行う

アフィリエイト広告では、「リスティング出稿違反」という不正が行われることがたびたびあります。

リスティング出稿違反とは、リスティング広告が禁止されているにもかかわらず、アフィリエイターが無断でリスティング広告を出稿し、不正に報酬を得る行為です。

特に問題となるのが「商標キーワード」への出稿です。

例えば、「企業名+公式」「商品名+レビュー」といった商標を含むキーワードで出稿し、「公式サイトで買うよりも安い」といった誘導が行われることがあります。

本来、自社のリスティング広告経由で発生していたはずの成果が、不正にリスティング出稿されたアフィリエイトサイト経由の成果になってしまい、無駄な広告費の支払いが生じてしまいます。

また、アドアフィリエイトが禁止されている場合でも、運用型広告でこっそり出稿するアフィリエイターも存在します。

さらに巧妙な手口では、発覚を防ぐために広告出稿の時間帯を夜間に限定したり、特定の地域のみで出稿するようなことも行われます。

このようなケースでは、広告主側が不正を見つけるのは非常に困難ですので不正検知ツールの導入が必要となります。

対策として、以下を検討しましょう。

リスティング違反検知ツールの導入 リスティング広告の出稿状況をリアルタイムで確認
承認・非承認条件の明確化 リスティング出稿条件や禁止行為の扱いについて明確に規定(永久否認等)
モニタリング体制の強化 定期的にWeb広告の掲載面を確認する

アフィリエイト広告運用の効率化ツールが登場

「リスティング違反チェック機能」&「メディアリクルーティング機能」

  • ADXIAは、アフィリエイト広告の運用効率化やリスティング広告の商標出稿パトロールを目的としたSaaS型マーケティング支援ツールです。

    アフィリエイトサイトのリストアップと管理を行う「メディアリクルーティング機能」と、リスティング広告の商標出稿パトロールやアフィリエイターの不正出稿を監視・検知する「リスティング違反チェック機能」を備えています。

【不正レベル★】禁止されている自己アフィリエイトを行う

自己アフィリエイト(セルフバック)が禁止されているにもかかわらず自己アフィリエイトを行う不正も、広告主にとって深刻な問題です。

このケースでは、アフィリエイターが自分のサイトに設置したアフィリエイトリンクを経由して自分で商品を購入し、アフィリエイト報酬を不正に受け取ります。

また、中には安く手に入れた商品を転売して、アフィリエイト報酬と転売益の両方を得るケースも存在します

なお、自己アフィリエイトが認められている場合でも注意が必要です。

家族や知人の名義を使い、複数回注文を繰り返すことで、不正に報酬を得て、さらに転売を行っていることもあります。

特に、同じ住所からの注文が頻発している場合、不正の可能性を疑う必要があります。

初回の販売金額を安く設定する単品リピート通販のようなビジネスモデルの場合、このような不正が行われると事業に深刻なダメージを与えますので特に注意が必要です。

対策として以下を検討しましょう。

提携後すぐに成果が発生しているか確認 自己アフィリエイト目的で提携しすぐに購入した可能性
注文データの分析 住所やIPアドレスが重複していないかを確認
承認・非承認条件の明確化 自己アフィリエイトの場合の対応を明記(永久否認等)
システムでの監視強化 不審なトラフィックや不自然な成果を自動で検知する仕組みを導入

【不正レベル★★】架空の情報や他人の情報で注文する

架空の情報や他人の情報を使った注文が問題になることもあります。

こちらの手口では、架空の人物や他人を装い自分のアフィリエイトリンク経由で注文を行い報酬を得ます。

さらに、届いた商品を転売することでも利益を上げます。

例えば、初回購入価格が大幅に割引されるサプリメントや化粧品などの単品リピート通販は、不正のターゲットになりやすいです。不正アフィリエイターは初回分を安く入手し、それを2回目以降の正規価格よりも安い価格で転売します。その結果、広告主のビジネスモデルが破綻する恐れがあります。

さらに悪質なケースでは、クラウドソーシングを利用して第三者に購入を依頼し、自身の住所に商品を送らせることもあります。

こうした行為は、不正の特定を困難にするだけでなく、広告主の利益を大きく損なう行為です。

対策として以下を実施しましょう。

注文データの厳格な確認 同一IPアドレスや住所の重複を確認
承認・非承認条件の明確化 禁止行為と違反時の対応を明記(永久否認等)
不正検知ツールの導入 不審なトラフィックや不自然な成果を自動で検知する仕組みを導入

【不正レベル★★★】アフィリエイト報酬確定後にキャンセルや返品などを行う

アフィリエイト報酬確定後にキャンセルや返品を行う手口も存在します。

こちらの手口では、アフィリエイターが代引きで商品を注文し、不在通知や不在の場合の保管期限の延長を行うことで時間稼ぎをします。

そして、アフィリエイト報酬が確定し振り込まれてから商品を受け取らずに返品することで、商品代金を支払わずアフィリエイト報酬だけを得る仕組みです。

また、商品購入時に設定する配送希望日を意図的に遅らせることで報酬が確定するのを待ち、その後キャンセルや返品を行う手口もあります。

対策として以下を検討しましょう。

代引き注文の制限 初回購入時の支払い方法を制限する
承認・非承認条件の明確化 禁止行為と違反時の対応を明記(永久否認等)
不正検知ツールの導入 不審なトラフィックや不自然な成果を自動で検知する仕組みを導入

【まとめ】不正の手口

改めて代表的な4つの手口を以下にまとめます。

  • リスティング出稿違反を行う
  • 禁止されている自己アフィリエイトを行う
  • 架空の情報や他人の情報で注文する
  • アフィリエイト報酬確定後にキャンセルや返品などを行う

健全なアフィリエイト運用を行うためには、こういった不正の手口を理解し、事前に対策を取っておくことが大切です。

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アフィリエイトでの不正による影響

アフィリエイトで不正が行われると、本来支払う必要のない無駄な広告費が発生するだけでなく、売り上げが減少したり、管理工数が増加したり、ブランド価値が低下してしまう恐れがあります。

ここからは、アフィリエイトによる不正行為の影響について詳しく見ていきます。

  • 無駄な広告費がかかる
  • 売り上げが減少する
  • 管理工数の増加
  • ブランド価値の毀損

無駄な広告費がかかる

アフィリエイト広告で不正が行われると、本来支払う必要のない無駄な広告費が発生してしまいます。

リスティング出稿違反、不正な自己アフィリエイト、架空の人物・他人になりすました注文、こういった不正行為がアフィリエイト広告費を増大させ事業収益を圧迫します。

無駄な広告費の支払いが発生しないよう、不正に対して厳格に対応することが大切です。

売り上げが減少する

例えば、初回割引商品やサンプル品が不正に安値で転売されることで、本来の販売価格での販売機会が減少します。

その結果、広告主の利益率が低下し、収益に悪影響を及ぼしかねません。

特に初回販売価格を大幅に値下げする単品リピート通販のビジネスモデルを採用している場合、不正な転売の増加は売り上げの減少、利益率の低下につながります。

また、転売だけでなく、本来支払う必要のないアフィリエイト報酬もかかることになりますので、広告主にとってはダブルの損失となります。

アフィリエイトの不正に対する対策は厳格に行う必要があります。

管理工数の増加

アフィリエイト広告での不正が発生すると、その監視や対策に多くの管理工数がかかることも課題の1つです。

不正を防ぐためには、クリック数、CVR(コンバージョン率)、成果報酬の支払い履歴など、さまざまなデータを細かく分析し、不審な動きを見つけ出す必要があります。

分析作業には高度なスキルと多大な時間が求められるため、管理工数が大幅に増加します。

例えば、特定の時間帯や地域に集中した成果発生や、同じIPアドレスからの大量の注文などに紛れた不正を見抜くためには細かなモニタリングが必要です。

しかし、リソースが限られている場合、全てのデータを網羅的に監視することは現実的ではありません。

このような場合、不正検知ツールの導入が必要となりますが、導入費用がかかることがネックとなります。

ブランド価値の毀損

不正の影響は、経済的な損失だけではありません。

ブランド価値に深刻なダメージを与える可能性も見逃せません。

転売自体は法律で禁止されていないことが多いですが、転売された商品に関するトラブルやクレームが発生すると、販売元である広告主にその責任が向けられることがあります。

さらに、ブランドイメージとそぐわない形での販売や、転売による価格競争で値崩れが起こると、商品・サービスそのものの価値が損なわれる可能性があります。

特に高級ブランドや専門性の高い商品では、価格や販売ルートといった要素がブランドイメージを支える重要な柱となります。

アフィリエイトの不正を放置すると事業全体にとって大きなリスクとなり得ますので注意が必要です。

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取り組むべき3つの施策とは?
  • アフィリエイト広告で成果を伸ばす上で重要なとっておきの運用方法を3つ紹介します。この3つの方法を実践しているかしていないかで成果の伸びは大きく変わりますので、ぜひ実践してみてください。

アフィリエイトでの不正対策7選

ここからは、アフィリエイトでの不正対策を7つ紹介します。

  • 【不正対策1】提携審査を厳密に行う
  • 【不正対策2】承認・非承認を徹底する
  • 【不正対策3】掲載面・リファラーの確認を定期的に行う
  • 【不正対策4】商標キーワード等でのリスティング出稿を定期的に確認する
  • 【不正対策5】こまめな注文の確認を行う
  • 【不正対策6】ブラックリストの活用をする
  • 【不正対策7】不正検知サービスを導入する

【不正対策1】提携審査を厳密に行う

アフィリエイト広告での不正を防ぐためには、そもそもの入り口の部分である提携メディアの審査を徹底的に行うことが欠かせません。

アフィリエイト広告は、提携依頼を承認したメディアだけに広告を掲載する仕組みです。

そのため、入り口部分での審査が不正対策の第一歩となります。

具体的には、提携依頼が来た際に、以下の点を確認することが重要です。

サイトのクオリティや親和性 記事の質が低いサイトや、自社商品やサービスと全く関連のないコンテンツを掲載しているサイトは避ける
記事数や記事の更新状況 まだ記事が投稿されていない場合や、直近で記事更新が行われていない場合には提携を避ける
メディアランクや運営元 メディアランクがある程度高かったり、運営元が法人の場合には信頼できると考えられる
流入元の分析 検索エンジンやSNSからの流入状況を確認し、不審なトラフィックがないかを見極める

特に、記事数が極端に少ないサイトや、テンプレートだけで作られたような低品質サイトは、提携すると不正行為を行う可能性が比較的高いため避けることが賢明です。

また、検索エンジンにインデックスされていないサイトは、リスティング広告やアドネットワーク広告等の不正出稿でトラフィックを獲得している恐れがあるため注意しましょう。

入り口部分で厳格な審査を行うことで、不正リスクを最小限に抑え、健全なアフィリエイト運用を実現可能です。

入り口部分である提携審査を徹底して行うことで、不正メディアとの提携を避ける

【不正対策2】承認・非承認を徹底する

アフィリエイト広告は、他の広告媒体とは異なり「成果の否認」ができますので、不正な成果を発見した場合には確実に否認するようにしましょう。

承認作業時の具体的なポイントとしては次の通りです。

注文データとの照合を確実に行う アフィリエイト成果と自社の注文データとの照合を確実に行い、不一致や不審な点がないか確認。例えば、住所や名前が重複している場合は、不正の可能性を疑う
不正の兆候を確認 同じIPアドレス・地域からの大量注文や短時間での連続成果発生等の不正の兆候がないか確認する
承認・非承認の条件を明確にする どういう時に成果を承認するか、否認するかをあらかじめ明文化してプログラム説明文等に掲載する

このように、承認・非承認を徹底することで、無駄な広告費用の支払いを未然に防ぐことができます。

成果の承認・非承認を徹底することで、広告費用の無駄な支払いを防ぐことができる

【不正対策3】掲載面・リファラーの確認を定期的に行う

掲載面(広告が掲載されているページ)やリファラー(成果発生元のURL)の定期的な確認も欠かせません。

基本的にはASP経由で確認を依頼することになりますが、万が一掲載面やリファラーが確認できない場合には、不正な方法で成果を発生させている可能性があり提携解除を視野に入れる必要があります。

また、不正を防ぐという目的以外にも、掲載面に虚偽の情報や誇大広告が含まれているとステマ規制などにより広告主側にも責任が及ぶことがありますので、いずれにしても掲載面やリファラーの確認は必須です。

定期的な掲載面とリファラーの確認が、不正リスクの軽減と健全な広告運用の鍵となります。

掲載面・リファラーの確認を定期的に行うことで不正を未然に防ぐ

【不正対策4】商標キーワード等でのリスティング出稿を定期的に確認する

アフィリエイト広告で商標キーワードによるリスティング出稿を禁止している場合には、商標キーワードでのリスティング出稿を広告主自ら定期的に確認することが大切です。

商標キーワードは自社ブランドに直結するため、不正な広告出稿がブランドイメージや広告効果に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、中には特定の地域や時間帯に限定して出稿し、広告主のチェックを逃れようとするアフィリエイターもおり、こういった不正出稿を発見することは非常に難しいです。

アフィリエイト広告の規模がある程度大きくなったら、専用の検知ツールを導入することも視野に入れましょう。

なお、不正出稿を発見した場合には、ASP経由で当該アフィリエイターへの注意を行います。

場合によっては提携解除も視野に入れましょう。

商標キーワードはブランドの資産です。

不正出稿を放置せず、定期的なチェックを習慣化してブランド価値を守りましょう。

リスティング出稿を定期的に確認することで無駄な広告費の支払いとブランド毀損を防ぐ

【不正対策5】こまめな注文の確認を行う

注文データを定期的に確認し、不審な注文を発見した場合には速やかに対応するようにしましょう。

ここまで説明した通り、不正なアフィリエイト成果を見逃すと、無駄な広告費用がかかるだけでなく、ブランドイメージにも悪影響を及ぼす可能性があります。

チェックすべきポイントは次の通りです。

不審なデータの確認 広告の表示回数、クリック数、CVRなどが通常のパターンから外れていないかを確認。急激な増加などは不正が起きている兆候の可能性も
特定のサイトからの不自然な注文 一部のアフィリエイトサイトから短期間で大量の注文が発生する場合、詳細を精査
キャンセルや返品の発生 商品の受け取りが完了していないキャンセルや返品に対してアフィリエイト報酬が確定していないかを確認

不正が疑われる場合には、ASPを通じて該当アフィリエイターに連絡します。

不正の可能性が高い場合、対象の成果を非承認にすることはもちろん、提携解除も視野に入れましょう。

こまめな注文確認は、アフィリエイト広告を安心して運用するための基本です。

データを日々チェックし、不正の芽を早期に摘む習慣をつけましょう。

こまめな注文確認で不正を早期発見する

【不正対策6】ブラックリストの活用をする

アフィリエイト広告の不正対策として、過去の不正行為を記録したブラックリストを活用する方法も有効です。

不正を繰り返すアフィリエイター等を排除し、健全な広告運用を行うために欠かせない対策の1つです。

ブラックリストに記録する情報としては次のものがあります。

住所 同じ場所からの悪質な注文を防ぐ
メールアドレス 不正利用されたアドレスを控えておくことで、同じアドレスからの注文やアカウント作成を阻止できる
IPアドレス 再度アクセスを試みた際に警告やブロックを設定できる

また、購入時にブラックリストと自動照合し、不正の可能性がある注文を自動でストップさせる仕組みを導入することも効果的です。

ブラックリストは、不正の再発を防ぐための「守り」の施策として重要な役割を果たします。

ブラックリストを作成することで不正の再発防止を行う

【不正対策7】不正検知サービスを導入する

不正を人の目だけで完全に防ぐことは困難ですので、不正検知サービスを導入することも視野に入れましょう。

不正検知サービスは、広告主が手動では対応しきれない不正行為を迅速かつ正確に検知することが可能です。

一般的な不正検知サービスの特徴は次の通りです。

リアルタイム監視機能 不自然なトラフィックや異常なCVRなどを即座に検出
データ分析機能 膨大な広告データを分析し、不正なクリックや成果を特定

不正検知サービスの特徴は各社によって異なります。

次の章からは、不正検知サービスを比較していきます。

おすすめの不正検知ツール

最後におすすめの不正検知ツールを3つ紹介します。

ADXIA

ADXIA(アドシア)は、リスティング広告の商標出稿パトロールとアフィリエイト広告の運用効率化を目的としたSaaS型マーケティング支援ツールです。

アフィリエイト広告運用やリスティング広告運用に強みを持つ弊社シードが提供しています。

リスティング出稿の検知に必要な機能は一通り網羅されています。

主な機能 対応状況
アフィリエイトリンクを検知可能か
夜間・土日祝日・エリア限定での検知が可能か
※ライトプランは休日検知未対応
登録キーワード数は 無制限
(※)検知回数に上限があるため、検知回数の範囲内でのみ登録可能
検知日時は指定可能か
検知頻度は指定可能か 自由に設定可
デバイス指定(パソコン・スマホ)は可能か
Google・Yahoo!での検知に対応しているか
CSV出力・画面スクリーンショット取得に対応しているか

 

Spider AF

SPIDER AFは、ボットや不正クリックの防止に特化したツールです。

不正クリックをブロックした金額が一目でわかるため、導入後の効果を直感的に把握できます。また、不正クリックの原因を特定できる機能も備わっており、問題解決に役立ちます。

プランは3種類あり、基本的な不正クリック防止が可能なPerformance、さらにブランド毀損サイトの配信を防ぐElite、高度なアナリティクス機能を含むEnterpriseがあります。

最も手軽なプランは月額3万円から利用でき、1~2週間の無料トライアルも提供されています。

公式サイト:https://jp.spideraf.com/

VeriTrans4G

ベリトランスは、ECサイトや店舗向けに幅広い決済ソリューションを提供する決済サービスプロバイダーです。

クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など多彩な決済手段に対応し、ユーザーの利便性を高めると同時に、事業者の売上拡大を支援します。

また、高いセキュリティと信頼性を備えたシステム設計が特徴で、安心して利用できる環境を提供。決済の課題を解決したい企業にとって頼れるパートナーです。

公式サイト:https://www.veritrans.co.jp/

O-PLUX

O-PLUXは、広告キャンペーンやウェブトラフィックの不正行為を防ぐために設計された、先進的なAIソリューションです。

ボットや無効なトラフィックをリアルタイムで排除し、広告費の無駄を削減。

さらに、真のユーザーにのみリーチすることで、ビジネスのROIを最大化します。マーケティングやセキュリティの両面をカバーするため、広告主から信頼を集めています。

透明性と精度を重視したツールで、オンラインの健全なエコシステムをサポートします。

公式サイト:https://frauddetection.cacco.co.jp/o-plux/

アフィリエイト広告の不正にお悩みならシードへ

株式会社シードは、アフィリエイトに特化したWebマーケティング会社です。

2005年の創業以来、アフィリエイト広告業界で20年以上の運用コンサルを行ってきました。

蓄積されたノウハウと独自の戦略で、全ての運用内容を可視化することによりクライアントKGI、KPI達成に最後の最後まで全力を尽くします。

また、社内の制作チームによりLPやバナー、記事LPの最適化も進めることができます。

毎月の強化施策は、分析と改善を重ねてより良い改善策立案に活用しています。

 

まとめ

この記事では、アフィリエイト広告の不正の手口と対策について詳細に解説してきました。

アフィリエイトで不正が起きると広告主のビジネスに深刻な悪影響を与えますので、しっかりと対策を行うことが大切です。

自社だけで不正対策を行う自信がない場合には、アフィリエイトに知見のある代理店に相談することも検討しましょう。

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